「余部橋りょう さらなる100年へ」・「アフガンに命の水を」

 久しぶりに,土木学会イブニングシアターに行ってきた。今年初めてのシアターの上映作品は,今年の土木学会映画コンクールで優秀賞と最優秀賞を受けた3作品(「忘れない 東海豪雨」,「余部橋りょう さらなる100年へ」,「アフガンに命の水を」)でいずれも素晴らしい記録映像であった。
 「余部橋りょう さらなる100年へ」:企画清水建設,制作キャメル 20分
 余部鉄橋は,明治45年(1912)に完成したJR山陰本線に架かるわが国最大級のトレッスル橋脚を有する鉄橋で,土木学会近代化遺産のAランクに指定されていた。築後100年経過したことによる耐久性の低下,1986年の列車転落事故で強化された風速規制による定時運行阻害などからコンクリート橋への架替が決定された。
 この映画は,2007年3月着工後,過酷な自然環境のもと,営業線に近接して新橋を構築し,2010年8月12日に新たに生まれ変わるまでの工事の記録である。旧橋から新橋へのレール切り替えをどうやってするのか?と興味津々であったが,京都方の橋りょう&レールの一部を撤去して,すかさず長さ90m,重さ3800tの新橋橋桁を移動・回転,閉合,レール接合するという離れ業に感心。
ありし日の旧橋の姿をも交えながらの映像を十分楽しんだ。
 映像は,「テピアビデオライブラリ」ーで全編を見ることが出来る。

「アフガンに命の水を」:企画ペシャワール会,制作㈱日本電波ニュース社 56分
 アフガンで長期にわたり医療活動を続けてきた医師中村哲氏が,アフガン大干ばつや,戦乱による多数の死者に直面し,医療による人命の救助のまえに,水の安定供給こそが食糧・健康・環境・生活共同体への根本的解決への道と思い定め,独力で用水路建設に踏み切り,完成に到るまでの姿を描いている。建設工事に全くの素人たちが,現地の石組みなどの在来技術を極力生かし多くの困難や失敗にもめげず地域の人々とともに何度も立ち向かっていく姿に脱帽!
 映像の一部が,「このひと この世界」で見られる。 

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