映画”ひろしま”

 14日(土)のNHKテレビ「平和を願うバトン”映画ひろしま”物語」を見て、原爆投下から8年後に”ひろしま”という映画が作られていたことを初めて知った。原作は長田新が編纂した文集『原爆の子〜広島の少年少女のうったえ』(岩波書店、1951年)であるが、同じ原作を元にした作品として新藤兼人監督・脚本の『原爆の子』があるが、「ひろしま」は監督関川秀雄、企画・制作日本教職員組合で、出演者に被爆体験者や延べ8万人以上となる生徒・学生・一般市民、俳優として月丘夢路(無償出演)、岡田英治、山田五十鈴、花沢徳衛、当初、日教組と新藤の協力で映画制作が追求されたが結局意見逢わず決裂したという。1953年8月完成するも、大手配給会社松竹が、反米色が強いとクレームをつけ、一般には公開されずお蔵入り同然となったという。どこかで上映されていたら見たいものだと思っていたところ、16日(金)のテレビ欄で深夜NHK2チャンネルで放映されることを知り(14日の番組で何故放映予定を知らせてくれなかったのか?)、録画予約。本日ゆっくり鑑賞した。原爆が投下された直後の地獄絵図の映像化に勢力を注ぎ、克明に阿鼻叫喚の原爆被災現場における救援所や太田川の惨状などの修羅場が再現され、そして被爆者たちのその後の苦しみが描かれている。 最後のシーン、原爆ドームへ向かう何か協力したいと集まった2万数千人の群れに当時の時代背景を思う。
 忖度得意のNHKにしては8月恒例の戦争と平和を考える番組の中でも秀逸なものの一つであった。

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