「昭和史発掘」読了

 「昭和史発掘」は松本清張のノンフィクション作品。文春文庫版全9巻・4000ページに及ぶ大作で、昨年夏ごろから床に就いてからの就寝前に読み始めたが、すぐに眠くなって一日数ページ長くても2,30ページ読むとすぐに眠くなってしまい、すべて読み終えるのに1年近くもかかってしまった。
 田中義一の陸軍機密費問題(大正15年)から日本近代史の分岐点となったともいえる二・二六事件(昭和11年)までを、関係者への緻密な取材や膨大な史料を駆使して描いている。

 陸軍機密費問題、石田検事の怪死、朴烈大逆事件、芥川龍之介の死、北原二等卒の直訴、 三・一五共産党検挙 、満洲某重大事件(張作霖爆殺)、佐分利公使の怪死、谷崎潤一郎と佐藤春夫、天理研究会事件、五・一五事件、スパイ"M"の謀略、小林多喜二の死、天皇機関説、陸軍士官学校事件、 相沢事件、二・二六事件などが詳細に記録されている、中でも第5巻から第9巻まで厖大な紙数を費やしてこれでもかこれでもかというくらい詳細に記された2.26事件は圧巻である。日本史教科書では端折ってしまっていてこれらの事件の内容は」殆ど知ることが出来ないままこの年まで来てしまった私である発起して清張フアンとしてこの長編を読むことにした。大正デモクラシイから軍部が政治に口出しするようになり悲惨なへと国民を駆り立てて行った昭和の歴史の真相を赤裸々に知る事が出来た。

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